ノアのリアスピーカーを交換する。


ここでは、ノアのリアスピーカーを交換した作業を紹介しています。
事前にあるサイトでリアスピーカー交換作業を予習したので、
サードシート、リア側面内装パネルの脱着はスムーズに進みました。
が、社外スピーカーの選定と取り付けキットの選択で悩みました。
2003年4月現在において、AZR60/65ノアのリア交換スピーカー
として正式に対応しているのはアルパインのみ。
16cmサイズが装着可能と判ってはいたものの、何を選択すべきか迷いました。
また、折角DIYで交換するので、吸音材も適当に施工し、
簡易デッドニングも行ってみました。併せて紹介します。

尚、交換作業に際しては自己責任において実施してください。
本件に関し、ほっぽさんは如何なる責任も負いませんので悪しからず。。。



準備

リアスピーカー(16cmサイズのトレードイン)
16cmサイズ、トヨタ車用取付けキット(カロッツェリア品番:UD−K103、エーモンのMDFボード:2282など)
工具

ここでのポイントは、16cmスピーカー取り付けキットでは無改造で装着できない、ということです。まず取り付けボードの穴が1箇所合いません。またスピーカー端子も合いません。
穴1箇所が合わないのは適当な汎用ステーを使えば取り付け可能ですし、端子が合わないのは一般的なギボシ端子に変えれば装着できます。つまりこれらの加工がこなせるスキルが無いとDIY交換は出来ないというわけです。
尚、端子改造の問題は、カロッツェリアが発売しているK−105というトヨタ車用17cm取り付けボードを購入すれば、端子だけ使うことができます。3000円もするのでお薦めはしませんが、もしどうしても改造できないというなら、リアスピーカー用には取り付けキット2つを、それぞれ一部ずつ使う、という方法もあります。
私はMDFだけ購入し、コネクターは圧着端子を使って自作しました。

リア内装パネル脱着作業

サードシートスライドレバーの撤去

まず、サードシートのスライドレバー上部のプラスチック部品を外します。これはマイナスドライバー等でツメを広げてやれば引き抜けます。画像にマウスを置くと、外した画像に切り替わります。

リアショックアブソーバーカバーの脱着

次は側面内装パネル脱着の準備です。まずリアショックアブソーバーの上部カバーを脱着します。これはツメではまっているだけなので、力を入れて引き抜けば外れます。これも画像にマウスを置くと、脱着後の画像に切り替わります。

サードシート取り付けナットカバーの脱着

次はサードシート脱着の為、取り付けナット上部カバー2箇所を脱着します。これも力を入れて引き抜けば外れます。マウスを置くと脱着後の画像になります。



全部で3箇所のカバーを外すと、サードシートを撤去します。この際、前後2本のうち1本はすき間もなく、工具が入らないと思いますが、サードシートをスライドさせれば、どちらも容易に脱着できます。これは事前にあるサイトで情報を得ていたため、悩まずに済みました。
画像はサードシート脱着後のものです。


次はいよいよ内装パネル自体の脱着です。まずリアゲート脇にあるフックと大きめのクリップ?を外します。

リアゲート脇にある大きなクリップ

クリップを拡大してみました。上が上部を引っ張ってロックを外した状態。下が通常車体に装着されている状態です。多角形をした上部だけを引っ張れば、簡単に外れます。(但しちょっと硬いかもしれません)

荷物フックの脱着

次はゲート脇、下部の荷物フックの脱着です。これは黄色枠の部分を引っ張ると、中からボルトが出てくるので、これを外せば脱着できます。画像にマウスを置くと、ボルトが出た状態の画像に切り替わります。

内装パネル脱着後、運転席側

画像は内装パネル脱着後です。やっとスピーカーと御対面です。内装パネルを外す前に、サードシート、セカンドシートのシートベルトアンカーボルトも脱着しておく必要があります。白い物体はリアクーラーだそうです。
スピーカーは3箇所、ビスで留められています。黄色枠の部分です。

内装パネル脱着後、助手席側

こちらは助手席側です。既にスピーカーは撤去しました。黄色枠の部分がシートベルトアンカーボルトになります。画像では留めてありますが、内装パネルを外す時にはこのボルトも外します。

内装パネル裏側、運転席側

これは運転席側の内装パネル裏側です。枠で囲まれた部分がパネルを留めている部分になります。大きなパネルだけに留めている箇所も多いです。
黄色枠11箇所・・・
赤枠3箇所・・・プラスチックビス
水色枠1箇所・・・金属ビス
緑枠2箇所・・・フックと多角形フック
ピンク枠1箇所・・・セカンドシートベルトアンカー



こちらは助手席側です。留めている箇所は上の画像と同じですが、黄色枠の部分はカーゴルームランプのコネクターです。パネルを外す前にこのコネクターを脱着しておかないと、コネクターが破損するので注意しましょう。


デッドニング

ここでは、リア内装パネル脱着のついでに、吸音マットを使ってデッドニングしたので、その様子を紹介します。

助手席側リアパネル
既にスピーカーが装着されていますが、ヤフオクでGETした吸音材(セルシオやベンツも使っているらしい、というふれ込み)を適当にはさみで切って空いているスペースに突っ込みました。リアパネルの構造上、制振シート貼り付けなんて意味が無いと思われたので、ガラガラの空間に吸音材だけ詰めてお終いです。

運転席側リアパネル
こちらは運転席側です。白いユニットはリアクーラーユニットです。助手席側と同じように適当に突っ込んでいます。吸音材を買いすぎて余ってしまったので、タイヤハウスにも貼り付けてみました。タイヤハウス内からのロードノイズ低減に効果あればと思っています。
尚、吸音材の貼り付けには黄色いボンド(通称G17)を使いました。これでしっかり貼り付きます。ポイントは鉄板の方にボンドを塗布することでしょう。
この吸音材を使う注意点としては、要するに細かい線維屑を固めたような素材なので、はさみで切っていると粉立ちが凄いです。間違っても車内でチョキチョキしない方が良いでしょう。
注意点としては、リアクーラーユニットの空気取り入れ口付近は塞がないようにすることですね。

リアスピーカーの取り付け

以上が下準備です。いよいよリアスピーカーの交換です。これも事前にあるサイトで16cmスピーカーが取り付け可能なこと、取り付け枠は1箇所改造が必要なこと、は判っていたので、該当するスピーカーと取り付け枠を準備しました。枠はプラスチックの枠もMDFのオーディオボードも値段的に同じだったので、少しでも良い音になればと後者を選択しました。

リアスピーカーとMDF
今回使用したのはKENWOODの16cmセパレートタイプのスピーカーでSV1620という品番のものです。型遅れの商品をヤフオクで格安でGETしました。装着するキットはAODEAのMDFです。本来はフロントスピーカー用ですが、リアスピーカー取り付け部が余りにもしょぼいので、敢えてMDFを使ってみました。

MDF仮装着の図
とりあえずMDFを仮設置したところです。事前情報通り、下部が15mmほど足りません。

ステーの加工
というわけでDIYSHOPで適当なステーを探し、加工することにしました。上の画像は購入直後、マウスを置くと加工後の画像になります。

車両側コネクターの加工
車両側コネクターも合わないので、当然自作です。上の画像は加工前、マウスを置くと加工後の画像になります。

コネクターの加工
加工に使ったコードは上の画像のものです。これはKENWOODスピーカーに標準添付されてきたコネクターを加工したものです。マウスを置くと加工後の画像になります。

装着完了の図
無事ステーを介して固定することができました。

リアスピーカー装着完了
デッドニングでも見た画像ですが、一応こんな感じで完成しました。

リアツィーター設置場所
ツィーターは画像の位置に両面テープで固定しました。粘着力を増すために、貼り付け前にブレーキクリーナーで脱脂しました。マウスを置くと反対側のツィーターが見られます。

リアツィーター全体図
ツィーター左右はこんな感じに装着されています。適当に目検討で貼り付けた割りには、ほぼ左右同じ高さで良かったです。


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